宅地建物取引士を一から7か月半で独学で取得する


宅地建物取引士を受けようと決心するまで

仕事で宅建士の資格が要るわけではありませんが、不動産について勉強する機会がありました。

どうせ勉強するなら資格を取ってみよう!

職場からの命令でもないので学校に行く余裕はなく、独学で挑戦することにしました。

私の勉強法を投稿します。恐らく必要最低限の方法だと思います。あくまで私のやり方なので皆さんは自分流にモディファイしてくださいね。

2017年3月1日に宅建の参考書と問題集を買ったのがスタート地点です。

宅建の試験が10月15日だったので、きっちり7か月半の勉強期間となります。一回で通りました

でも、この期間中ずっと熱心に勉強したわけでもありません。どうしても中だるみとか出てしまいます。実働時間はもっと短かったと思います。
わたしより短期間で合格を目指される方は、きっちりとスケジュールを決めて勉強した方がいいと思います。

私の基礎知識について

土木屋なので技術的な内容にはアドバンテージがありますが、民法、宅建業法など法律関係は大学でも履修したことはなく全くの素人です。一般常識でいくらかは通用するだろうと安易に考えてました。

勉強道具をそろえる

とりあえず敵を知らなければ!

宅建を初めて受ける私は、まず参考書と問題集を買いに行ったのでした

うーん、沢山ありすぎてどれがいいかさっぱりわかりませんっ!

詳しすぎても頭に入らない

参考書はどんなのがいい?

とりあえず詳しければいいんでないの? と思った私は、字が小さめで解説ができるだけ細かく書いてある参考書を買いました。

しかし、やはり畑違いの法律が書いてある文章を読むのは疲れるというかすぐに眠くなってしまって一向に進みません

網羅的にすべての項目を解説してある参考書は、レファレンスとしては適していますが、一から勉強する者、特に法律を見慣れてない者には、詳しすぎて重要な要点が頭に残らないと思います。単に私のキャパシティ不足から来ているかもしれませんが。

これではだめです。

たまたま友人が2010年の宅建の参考書と問題集を持ってるから貸してやるというので借りてみました。

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7年も前の本なので情報が古いかもしれませんが、法律なんてそんなに変わらないのでこれで勉強することにしました。ただし、ネットで2010年から2017年現在までの間に改正された法律はチェックしました。民法の相続関係はそのまま使えないようなので、前に買った詳しいほうの参考書で勉強することにしました。

この貸してもらった「らくらく宅建塾」は要点がわかりやすく書いてあって覚えるべきポイントが明確でした。

2010年版は「週刊住宅新報社」刊でしたが、今は「宅建学院」から出ているようです。

問題集は?

どんなものが出題されるのか知りたかったので、10年間の過去問題集を買いました。
それと、友人から借りた分野別に予想問題が載っている問題集を使います。

わたしのやり方

参考書 2冊
あまり詳しすぎず、覚えるべき要点を押さえたわかりやすい平易な読み物になっているものが1冊。
レファレンス用や理解が進んでからの勉強用に詳しい参考書が1冊。

問題集 2冊
予想問題集が1冊。 解答にも詳しく解説が載っているもの。
過去問題集が1冊。 絶対必要。10年分くらいが載っているやつ。

勉強方法

最初動期(1,2週間) 全期間の5パーセント

とりあえず軽く1,2年分くらい過去問を解いてみます。

実力を知る意味もありますが、これから参考書に取り組むにあたって、どんな問題がでるのかを把握しておいた方が無駄な勉強をしなくて済みます。宅建に初めて触れる人は、やっぱり敵を知ることは必要だと思います。

一般常識でどこまで解けるか試しにやってみましたが、希望は見事に打ち砕かれました。全然解けません。合ってるかなと思った問題はことごとく間違いで、法律って常識と違うのか?と思いました。

敵は思いのほか手ごわいことを知りました。

初動期(1か月) 全期間の20パーセント

参考書を読みました。

過去問を解くだけでよいとの意見もありますが、私の場合は全く法律知識が無いので、とにかく全容をつかむ必要がありました。

まず、一日に進む量を決めて、順番に読みました。最初、詳しいほうの本を一通り読んだのですが、一向に頭に残らず、次からは簡単な方を読んで勉強し直しました。
皆さんは、最初から簡単な本から読めばよいと思います。

この段階で、すべてを覚えられなくても仕方ありません。一度読んで覚えるのは常人には不可能です。

この後、問題集をやりながら覚えていけばいいです。

中盤(3か月) 全期間の40パーセント

予想問題集をやりました

一日に分野を決めて解いていきました。解答編を見て、そこに書いてある解説を読みます必要に応じて参考書の該当箇所を読み直します

これをクールくらいはやったかと思います。

次第に正答率は上がってきますが(やったことある問題なんだから当然)、前にできたところを間違えることも多々あります。
あんまり熱心にしなかったので、3か月くらいはかかりました。

終盤(2か月) 全期間の25パーセント

過去問を解きます。間違えたところを勉強し直しました

過去10年分を3回ほど解いたと思います。
毎年の傾向がわかるし、どこを中心に覚えればよいかわかります。

この時点でも正答率は合格点に達せず、とても合格するとは思えませんでした。3回目でやっと合格点スレスレという感じです。過去2回も解いてるのに!!

初めて見る問題が解ける自信はありませんでした。

試験前(1か月) 全期間の10パーセント

弱いと思う部分を問題集と参考書で復習してみました。

しかし、そもそも難しすぎて無理だと思ったらオミットすることも必要です。得意分野を伸ばした方が良いかもしれません。
過去問で身についた出題パターンに従って、知識を見直してみます。

私のやり方

1.過去問で敵を知る
2.参考書を一通り読破。ただし、この段階ですべて記憶しようとは思わない。無理。
3.予想問題集を解きながら参考書を見返す。記憶を定着させていく。
4.過去問をやり直して正答率を上げていく。出題パターンが頭に入る。
5.弱点を集中的につぶす。ただし無駄な努力はしない。出題パターンに従って全般に見直す。

試験当日(10月15日)

後は野となれ山となれ、の心境です。

入り口では予備校の人たちが、不合格になる人目当てでパンフレットを配っていました。親切にも追い込み用に要点をまとめた小冊子までくれました。私はこれを試験開始まで読んでいました。

大勢の方が受験していました。性別、年齢層もまちまちです。

試験は、わかる問題からどんどん解いた方がいい。

わからないのは後回しで。私の場合は、とりあえず順番に解いていきましたが、得意分野から解く方がいいでしょう。
自信がない問題には?マークを付けておいて、時間があったら見直します。ただし、あまり考えすぎても迷うだけで正答が導き出せるとも限りませんのでほどほどに。

正答を選ぶ問題と誤答を選ぶ問題があるので問題文に下線を引いたりまるをつけたりして間違えないようにしてください。

答え合わせのために、どれを選んだのかは後でわかるようにしておいた方が良いです。

ネットで答え合わせをしてみたら何とか合格しているような気がします。宅建業法はだめだけど、不得意なはずの民法で点が取れていそうです。

私のやり方

わかる問題から解く。
正答を選ぶか誤答を選ぶか間違えないように下線を引きながら解く。
自信がない設問は?をつけておく。
不得意分野で点が取れることもある。

発表(11月29日)

よかった。合格です。全然自信はありませんでした。

感想

最後まで自信はなかった。
やってみないとわからないものだ。

以上が、わたしの独学で合格した方法です。
これが最善というつもりはありませんが、一つの例として参考になれば幸いです。

試験の難易度としては、ヒラメキが無いと解けないような難解な問題ではありませんし、文章力や思考過程が求められる論述問題もありません。記憶力の勝負です。

だからと言って、宅建試験が簡単で誰でも通るわけではありません。ちょこちょこと勉強すれば通るとか思ったら間違いです。ちゃんと勉強しないと通りません。

自信を持って勉強し、試験に臨んでください。成功をお祈りします!!

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